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女性議会で一般質問してきました

7月30日(火)に女性議会に女性議員として参加してきました。

今回事務局が手話通訳をつけてくれ、わかめサークルのメンバーも参加することができました。事務局の皆さま、ご配慮ありがとうございました。

 

私の一般質問は「障害者福祉の拠点の身体障害者会館について」。

議会に手話通訳は付きましたが、今回撮影のあった鳴門市ケーブルテレビでは字幕・手話通訳はつかないまま放映されると思うので…

私の発表した内容を記載しておきます。

 

正直、市からの回答は「なんだかなぁ」「ごまかしてるなぁ」と私には感じました。

しかし、発表後に新聞社の方や市議の方とお話することができました。

彼らは皆「これで終わりにしてはいけないと思う」と言ってくれました。

 

わかめサークルのメンバーがその場にいることが、人の心を動かしたと思います。参加してくれたメンバーに改めて感謝します。

 

とても小さな一歩ですが、少しは前に進んだと思っています。

もっと前へ進めるように皆で頑張っていきましょう!

 

※女性議会としての活動はこれで終わりです。

ご協力していただいた皆さま、本当にありがとうございました。

 

▼原稿▼

議長より、登壇の許可をいただきましたので、通告に従い、「障害者福祉の拠点である身体障害者会館について」質問をいたします。

本市の身体障害者手帳保持者は平成12年2054名だったものが、平成28年度には2641名に増加しています。人口減少しているにもかかわらず、障がい者は増加している現状があります。

鳴門市には身体障害者会館設置条例があり、第1条には「本市は、身体障害者福祉の増進を図るため、鳴門市身体障害者会館を設置する」という条文があり、市として身体障害者福祉の増進を図ることを目的にしていると明記されています。

実際に増加する障がい者の相談窓口、社会参加、エンパワメントなどを高めるための拠点は必要不可欠です。

 

しかし、残念ながら現在の鳴門市身体障害者会館の建物は築60年が経過し、老朽化し、バリアフリー設備が整っていません。障がい者はもちろん、障がい者以外でも活動が困難となっています。

2階への移動は階段のみで肢体が不自由な方は利用ができません。

多機能トイレ、オストメイト用設備・磁気誘導ループなど障がい者のための支援機材等も設置されていません。車いすではトイレは利用できず、1階は雨漏りがあり、2階の和室は畳が腐っている状態です。

 

一昨年の出来事です。私のところへある高齢女性から電話がありました。「昨年手術をし、足に障害がある。このまま家にだけいる生活では家族に迷惑がかかる。手話を教わりたい。社会に参加したい。可能ならば地域貢献がしたい」とキラキラとした瞳で夢を語っておられました。

ですが、実際に会館に来てお手洗いの確認をしてもらったところ使用は困難でした。私が介助し、なんとか利用ができる状態でした。彼女は悲しげな表情で「身体障害者会館という名前がついているから安心していた。でも、このトイレでは一人で使えない。私が参加することで、毎回仲間に介助してもらうのは心苦しい。これは身体障害者が安心して使える施設ではない。残念だ」そう悔しそうにおっしゃいました。

 

現在の活動をすべて健康福祉交流センターなどへ移転するとしても多くの課題があります。例えば、高齢者、障がい者は運転免許を返納していたり、所持しておらず、移動は公共交通機関に頼っている者も多くいます。現在の鳴門駅、市役所前バス停からのアクセスが悪い場所では、移動が困難になる者も多くいます。公共交通機関以外の利用は、本人の個人負担、家族や仲間による送迎などが必要となってきます。これは身体障害者の活動が制限されたり、置き去りとなってしまうといっても過言ではありません。

 

また、本施設は災害時の避難所に指定されていますが、耐震化されていないという話を聞きました。

耐震化されていない施設で、障がい者だけでなく市民が安心して活動することが可能なのでしょうか。

 

最後に。今日の女性議会には手話通訳がつき、情報保障が必要とする仲間も参加できました。手話通訳の設置に動いて頂いた方々、今日集まった傍聴席の仲間に感謝申し上げます。

日本が2014年に批准した障害者権利条約のスローガンは「Nothing About us without us. 私たちのことを私たち抜きで決めないで」です。国だけでなく、私たちの周りであっても同じです。

障がいのある人のことを障がいのある人無しで決めないでほしいと思います。

 

改めて質問します。

障がいのある人もない人も暮らしやすい、共生社会を目指す鳴門市として、身体障害者会館の維持・運営について、どのようにお考えでしょうか。

以上で質問を終わります。

御答弁をよろしくお願いいたします。